【観国之光 463】大阪・関西万博 開催は観光振興上プラス 観光経済新聞 論説委員 内井高弘


大屋根リングを下から見上げると、その巨大さに圧倒される

 来年4月13日、大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲で「大阪・関西万博」が開幕する。国際博覧会の国内開催は「愛知万博」以来20年ぶりのこと。2025日本国際博覧会協会は、約半年間の会期中に2820万人が来場すると予想している。

 世界の注目が集まり、関西経済活性化の起爆剤になるとの期待もあったが、会場建設費の相次ぐ増額に始まり、工事の遅れや、最近ではメタンガスの噴出など、どうもいい話が聞こえてこない。本当に開催できるのか不安視する向きもある。

 海外パビリオンについては、約160の国と地域が参加を表明しているが、パビリオンを自前で作るのは53カ国で、うち8カ国がいまだ着工に至っていない上、14カ国については施工業者すら決まっていないという報道もある。

 開幕に間に合わないパビリオンも出そうだが、「世界のいろいろな万博でもよく起きること」との指摘もある。生真面目な日本人からすると、間に合って当たり前という気もするが、建設途中のパビリオンを見るのもいい記念になるのではないか。そんないい加減でどうする、とお叱りを受けそうだが…。

 気になるのが入場券。開幕券や前期券などやや安くなるチケットもあるが、会期中に購入する場合、1日券の価格は満18歳以上が7500円、満12歳以上が4200円、満4歳以上は1800円だ。家族で行くとなると少々お高め。二の足を踏む人もいそうだ。

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