【観国之光 476】日本遺産 創設10年、新たな一歩を 観光経済新聞 論説委員 内井高弘


福井県若狭町の熊川宿は旧鯖街道の宿場。重伝建でもある

 有形無形の文化財や伝統文化をストーリーとして構築し、観光資源化と地域活性化を図る「日本遺産」。文化庁が2015年に創設し、今年度で10年目を迎えた。20年6月現在、104件が認定されている。

 世界遺産と比べると知名度の低さは否めないが、地域に目を向けてもらうきっかけにはなるだろう。

 その一つが「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道~」だ。若狭の海産物を京都に運んだ鯖街道を中心とする福井県小浜市と若狭町の日本遺産で、7月には文化庁から「特別重点支援地域(日本遺産プレミアム)」に選定された。第1号である。

 これまで「重点支援地域」に選ばれていたが、特に優れた地域として評価され、プレミアムとなった。地元紙などによると、地域総がかりで取り組み、観光の拠点化や商品開発など多くの成果を上げていることや、文化資源を生かした地域経済の再生や文化財の保存・活用の好循環創出など地域活性化のモデルになり得る―などが高く評価されたという。

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