脱皮をするヘビのイメージから、巳(み)年は「復活と再生」を意味するといわれる。
思い浮かぶのは2024年元日に能登半島を襲った震度7の地震だ。9月の記録的豪雨との二重被災もあってインフラの復旧はなかなか進まず、過去の災害と比べても復興の歩みは遅い気がしてならない。
1年たってもまだ200人以上が公民館などでの避難生活を強いられている状況をどう理解すればいいのか。国・自治体の責任は重い。さまざまな事情があるのだろうが、もっとスピードを上げてもらいたい。
1日1往復での運航が続いていた全日空の能登―羽田便が昨年12月下旬、地震前の2往復に戻った。明るい話題が出てくるのが救いで、観光や帰省での利便性向上につながりそうだ。
観光業界も仲間たちが復旧・復興に向け懸命に取り組んでいることに思いをはせ、一層の支援をお願いしたい。和倉温泉(七尾市)の加賀屋が26年冬にも新旅館を建設し、営業を再開するといううれしいニュースも飛び込んで来た。送客する、観光・旅行に行く、物産や工芸品を買うなどできることはたくさんある。
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