モデル店を「認証店」に ホテル中心に42事業所認証
鳥取県は2020年6月、「新型コロナ対策認証事業所制度」を設けた。感染予防のモデル的な店舗を「認証店」として認定する制度だ。
(1)コロナウイルス感染症に対して安心して利用できる事業所を認証、公表することで県民の不安感を解消(2)認証施設の利用促進を図ることで、経済活動の回復につなげる(3)感染予防の模範的施設として、他の店舗の参考となることで予防対策の向上を図る―を目的としている。
認証対象は県内に所在する事業所、県版の感染予防対策例や業界団体作成のガイドラインを基に手順書を作成し、予防対策に取り組む事業所で、12月8日現在、42事業所が認証されている。
県は感染予防に積極的に取り組む店舗を「協賛店」として登録しているが、認証店は協賛店の中でもより厳格に評価され、他店の模範となる店舗に与えられる。
認証店は、原則としてガイドラインの全項目をクリアし、県職員による立ち入り検査で手順書通りに実施されているか確認を受けることが必要で、専門家が対策は妥当と判断した場合に認証証書が公布される。
認証事業所の第1号は鳥取市でライブハウスを運営するアフター・アワーズで、6月22日、認証証書の交付式があった。宿泊施設では米子市のANAクラウンプラザホテル米子が最も早く、3番目に認証された。
このほか、いこい亭菊萬(米子市)、和荘むくげ(境港市)、鳥取マリンクラブ(岩美町)、龍神荘(同)などある。
県は「認証取得を支援、サポートする」としており、取得を呼び掛けている。
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