ジーリーメディアグループは14日、「台湾人・香港人の訪日時の夕食に関するアンケート調査」の結果を発表した。
■訪日台湾人・香港人の旅行消費額について
観光庁が発表した2024年1₋3月期の訪日外国人消費動向調査※1によりますと、台湾人の旅行消費額は2,512 億円で2番目の多さでした。また香港人は1,543 億円となり5位でした。台湾人、香港人の消費額を合計すると、首位となる中国の3,526 億円を上回り、インバウンド消費を支えていることがわかりました。
調査結果①: 9割以上「日本旅行中の夕食をデパ地下・スーパーで購入したい」
台湾人・香港人に、日本での旅行期間中に夕食用の食べ物を、デパ地下やスーパーで購入したいか聞いたところ「できれば購入したい」が最も多く46.2%でした。2番目の多さとなったのは「絶対に購入したい」で、45%でした。これより、全体の91.2%が日本での旅行期間中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したいことがわかりました。
調査結果② デパ地下・スーパーで購入したい夕食 1位「惣菜」2位「スイーツ」
日本での旅行期間中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで「絶対購入したい」または「できれば購入したい」と回答した人を対象に、購入したい品目について複数回答で質問しました。1位は「惣菜」で83.6%、2位は「スイーツ」で80.3%でした。また、飲み物を選択した人は半数以下で「アルコール飲料」は48.5%、「酒以外の飲み物」は38.8%の結果となりました。
調査結果③デパ地下・スーパーで夕食を購入したい人の8割超「日本人が普段食べている物を味わってみたい」
日本での旅行期間中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで「絶対購入したい」または「できれば購入したい」と回答した人を対象に、デパ地下やスーパーで購入したい理由について複数回答で聞きました。最多は「日本人が普段食べているものを味わってみたい」で81.6%でした。次いで「一度にいろんな種類のものを味わいたい」が69.9%となりました。また「日本の惣菜は彩りがいい」(58.5%)と答えた人は半数を超え、3番目の多さとなりました。一方で「SNSで紹介したい」との回答は9.8%に留まりました。
■調査結果を受けて
「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」 蔡 宇淮(さい・うかい)編集長
今回の調査では、訪日台湾人・香港人にとって、デパ地下やスーパーなどの中食の需要が高いことが示されました。日本のデパ地下は商品の種類も豊富で、これは台湾の夜市文化と似ています。夜市で食べ歩きを楽しむように、台湾人は日本のデパ地下で食べ物を選ぶことを楽しんでいるという事だと考えます。アンケートで、日本での旅行期間中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したいか聞いたところ「できれば購入したい」が最多となりましたが、台湾人・香港人はデパ地下での買い物を、日本旅行の「サブ目的」としている人が多いようです。
訪日台湾人・香港人は約9割がリピーターです。そのため地方のコンビニにも目をつけ、北海道が地盤のセイコーマートや、台湾には店舗がないローソンを訪れ、惣菜を購入する旅行客も少なくありません。
■蔡 宇淮(さい・うかい)編集長プロフィール
略歴:早稲田大学大学院日本語教育研究科修了。
日本語能力は最も高いN1を保有。ビジネスシーンでの日本語にも対応。
大学院卒業後「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」にて旅行ライターとして経験を積み、2018 年から現職。編集長就任1年で月間ユーザー数を100万人から250万人へと倍増させることに成功。素食(オリエンタルベジタリアン)としての知見も持つ。
2020年
長野県観光機構「繁字体オウンドメディアライティング」講師
2021年
訪日グローバルキャンペ-ン等に対応したコンテンツ造成事業「いすみ里山・里海体験日台友好ツアー 」台湾人アドバイザー
2022年
群馬県インバウンドカレッジ講師
■調査概要
調査対象:「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」の台湾人・香港人ユーザー (繁体字中国語で聞き取り)
実施期間:2024年4月15日~4月26日
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:3767
※数値は、小数点第二位以下を四捨五入し、小数点第一位で表記しています。