業績が「伸びる」 70%台まで回復
観光経済新聞社は、日本旅館協会会員などの旅館・ホテルに対する経営アンケート調査を実施した。2023年の業績(見込み)について「大きく伸びる」「やや伸びる」「横ばい」「やや落ち込む」「大きく落ち込む」の5段階から選んでもらった結果、“伸びる”(大きく伸びる+やや伸びる)の回答は70.9%。コロナの影響があった21年は11.9%に過ぎなかったが、22年は64.7%と大きく回復。23年はさらに回復が進み、70%台に達した。
23年の業績が「大きく伸びる」は前年比5.8ポイント増の20.5%と力強さを増した。「やや伸びる」は0.4ポイント増の50.4%だった。「横ばい」は0.5ポイント増の13.4%。「やや落ち込む」は1.1ポイント減の11.0%、「大きく落ち込む」は5.6ポイント減の4.7%となった。
経営の課題についても多肢選択法で聞いた(複数回答可)。トップは前回と同様、「人材不足・確保」(86.7%、前回88.7%)。2位も昨年と同じで「人材育成」(53.9%、同44.4%)だった。3位には「働き方改革」(39.1%、同29.8%)が入り、雇用の問題がトップ3を占めた。自由回答欄を見ると、人材不足・確保への対応としてはDX化の推進や外国人人材の活用などが挙げられていた。
4位以下は「売り上げ向上」(36.7%、同37.1%)、「集客」(27.3%、同16.9%)、「単価アップ」(26.6%、同21.8%)の順。23年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したこともあり、「コロナ対策」は前年の15.3%から回答ゼロとなった。
今回も客室を販売するチャネルについて旅行会社、OTA、直販それぞれの割合を聞いた。旅行会社経由は「1~10%」が21.0%(前回24.1%)、「11~20%」が23.0%(同25.3%)、「21~30%」が25.0%(同24.1%)と20%台で、回答が多くなっている。
OTA経由は「21~30%」が20.0%(同16.9%)、「31~40%」が21.0%(同26.5%)、「41~50%」が24.0%(同22.9%)と20%台で、この範囲に集中。直販の最多は、前回は「11~20%」だったが、今回は「21~30%」(28.0%)。旅館・ホテルの直販化が進んでいる状況が読み取れる。
会員向け記事です。