ロイヤリティ マーケティングは1日、「春夏の旅行需要に関する調査」の結果を発表した。
- 【調査結果】
・TOPICS 1
全体の約4割に旅行意向があり、10代が最も高い
・TOPICS 2
行きたい旅行先は「国内」が半数を超える。旅行時期は夏休みシーズンの需要が高い
・TOPICS 3
希望の旅行相手は「家族」が全ての年代でトップ。
10代では「友人」、20代では「恋人・パートナー」が他の年代より高い
・TOPICS 4
2泊以下の短期旅行が人気。ゴールデンウイークと夏休みの旅行の「予約はまだ」がそれぞれ8割以上
・TOPICS 5
旅行しない理由トップは「経済的な余裕がない」。旅行に代わる支出はなく、節約志向が伺える
【調査結果詳細】
- TOPICS 1
全体の約4割に旅行意向があり、10代が最も高い
今年の「春休み」「ゴールデンウイーク」「夏休み」の旅行意向を聴取した。全体では「旅行に行くと思う」が39.4%、「旅行に行かないと思う」が60.6%となった。約4割に旅行意向が見られた。年代別で見ると、若年層の方が旅行意向が高く、10代では約半数を占めている。
▼今年の「春休み」「ゴールデンウイーク」「夏休み」の旅行意向|全体
▼今年の「春休み」「ゴールデンウイーク」「夏休み」の旅行意向|年代別 (%) (n=1,200)
- TOPICS 2
行きたい旅行先は「国内」が半数を超える。旅行時期は夏休みシーズンの需要が高い
今年の「春休み」「ゴールデンウイーク」「夏休み」の「旅行意向あり」と回答した方を対象に、行きたい旅行先を聴取した。「春休み」「ゴールデンウイーク」「夏休み」全てで「国内」が半数を超えトップだった。
また、夏休みに「旅行しない」が最も低いことから、旅行時期は夏休みシーズンの需要が高いことが読み取れる。
旅行の目的地は、国内では「関東」「北海道東北」、海外では「ヨーロッパ」「アジア」が上位だった。
▼今年の「春休み」「ゴールデンウイーク」「夏休み」に行きたい旅行先 (%) (n=473)
▼国内旅行の目的地 ※複数回答 (%) (n=422)
▼海外旅行の目的地 ※複数回答 (%) (n=84)
- TOPICS 3
希望の旅行相手は「家族」が全ての年代でトップ。10代では「友人」、20代では「恋人・パートナー」が他の年代より高い
「旅行意向あり」と回答した方を対象に、誰と旅行に行きたいか聴取した。「家族」が全体の63.2%となり、全ての年代でトップだった。10代では「友人」が約5割、20代では「恋人・パートナー」が約3割で他の年代と比較して高い。
▼誰と旅行に行きたいか(上位5位まで表示) ※複数回答 (%) (n=473)
- TOPICS 4
2泊以下の短期旅行が人気。ゴールデンウイークと夏休みの旅行の「予約はまだ」がそれぞれ8割以上
「旅行意向あり」と回答した方を対象に、理想の宿泊数を聴取した。「2泊」が46.3%でトップ、次いで「1泊」が41.0%だった。「3泊」「4泊」「5泊以上」はそれぞれ15%以下となっており、短期間の旅行人気が高い。
予約状況については、調査時期から最も近いシーズンの春休みでも予約済みは約4割に留まり、ゴールデンウイークと夏休みにおいては8割以上がこれから旅行予約を行う様子が伺えた。
▼理想の宿泊数 ※複数回答 (%) (n=473)
▼旅行予約状況 (%)
- TOPICS 5
旅行しない理由トップは「経済的な余裕がない」。旅行に代わる支出はなく、節約志向が伺える
「旅行に行かないと思う」と回答した方を対象に、旅行しない理由を聴取したところ「経済的な余裕がない」が33.3%でトップだった。次いで「仕事/学業が忙しい」が21.2%、「旅行が好きではない」が16.2%で続く。
また、旅行の代わりに増やしたい支出については「ない」が40.2%で最も高かった。経済的余裕のなさや、旅行に代わる支出を増やす予定がないなど、消費者の節約志向が見受けられた。
▼旅行しない理由 ※複数回答 (%) (n=727)
▼旅行の代わりに増やしたい支出(上位10位まで表示) ※複数回答 (%) (n=727)
- 【ラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティのコメント】
・渡辺広明氏(消費経済アナリスト)
外出制限のあったコロナ禍のリベンジ消費として、旅行のニーズは高いものの、2年弱実質賃金がマイナスの状況が続いていて、依然節約志向も強いため、夏休みまでの旅行意向が4割というのはまさに世相を表す調査結果となっている。旅行意向がある方でも、ゴールデンウイークや夏休みの”予約はまだ”が8割に達している。春闘を終えた4月からの賃金の状況を見ながら、身の丈にあった旅行を検討している事が伺える。賃上げが進み、夏休みの旅行意向者が半数、さらには6割を超えるような世の中になってほしいなと思います。
【調査概要】
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2024年3月1日~3月4日 |
パネル | 「Pontaリサーチ」会員
(Ponta会員で「Pontaリサーチ」の会員登録をしていただいている方) |
調査対象 | 国内在住10~60代の方 |
有効回答数 | 1,200名 ※性年代別に各100サンプル回収 |
※調査結果は小数点第2位を四捨五入しています