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TimeTree(東京都新宿区、深川泰斗社長)の社内研究所「TimeTree未来総合研究所」は2025年2月12日、今年4月13日に開幕を控える「大阪万博」についてまとめた調査レポート「未来総研 トレンドラボ Vol.2」を公開した。「大阪万博」を含む登録された予定データを分析したもの。これによると、今年のゴールデンウイーク期間中、和歌山県を筆頭に近畿地方での在住者の登録予定に「大阪万博」の出現が高くなっているほか、東海地方や四国地方在住者でも関心が高まっていることが分かった。
『TimeTree未来総合研究所』https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute
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いよいよ「EXPO2025大阪・関西万博」も開催2ヶ月前と迫ってきましたね!カレンダーシェアアプリ「TimeTree」は、幅広い年代の方にご利用いただいており、その方々がカレンダーに登録した未来と過去のたくさんの予定データが詰まっています。
今回の調査では、「TimeTree」に登録された「大阪万博」(*1)に関連する予定に着目し、分析をしてみました。
(*1)今回は、予定データの性質上、愛称として親しまれている「大阪万博」をワードに設定して調査・分析しております。
■分析データについて
・2024年1月1日~2025年1月27日に登録された予定データを対象に分析
・分析に使用したデータは、匿名性を保つために統計的に処理しています
近畿を中心に西日本で高まる大阪万博への関心
1位 和歌山での予定出現数は東京の約2倍!
「大阪万博」を含む予定を登録した方の居住地域別に、開幕初日(4月13日)からゴールデンウィーク(以下、GW)最終日(5月6日)までの予定を、予定1万件あたりの登録件数で見てみました。すると、和歌山、奈良、大阪、兵庫、京都、滋賀など、近畿地方の府県が上位7位を独占していることがわかりました。近畿地方の皆さんの関心の高さが伺える結果です。
近畿地方に次いで、愛知、三重、岐阜 などの東海地方や、石川、徳島、福井、香川 などの北陸・四国地方でも関心が高い傾向が見られました。特に、愛知県が最も予定出現数が高かった和歌山県の次に高い予定出現数を記録していることから、2005年に開催された「愛・地球博(愛知万博)」の開催地域であったことが影響している可能性が考えられるのではないでしょうか。当時の万博開催が地域住民にとって特別な記憶となり、その後も万博に対する関心が高い状態を維持しているのかもしれません。
一方で、東京(17位)や神奈川(20位) など関東圏の登録数は比較的少ない状況に。東京と1位の和歌山の1万件あたりの登録件数を比較すると、和歌山での登録数は、東京の約2倍となっています。関東地域では、万博関連の情報に触れる機会がまだ多いとは言えず、今後、万博の開催が近づくにつれて世の中でも情報が多くなることで、予定登録が多くなるかもしれません。
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シニア世代中心に「大阪万博」に関心 年代別データから分析
大阪での万博開催は1970年以来、実に55年ぶりとなります。今回の万博開催期間中の「大阪万博」のワードを含む予定の登録データを年代別で分析した結果、 60代(17.6件)が1万件あたりの予定出現数で最も高く 、次いで 50代(14.2件)、70代(14.1件)とシニア世代が高い関心を示していることが明らかになりました。前回の「大阪万博」をリアルタイムで経験した60代、70代にとって、今回の万博は過去の思い出と未来をつなぐ特別な機会となっているのかもしれません。
一方で、30代(13.2件)も他の世代と並ぶ高い関心を示していることが特徴的です。仕事や家庭を持ち、子供と一緒に訪れる可能性が高い30代にとって、大阪万博は単なるイベントではなく、家族で楽しむ貴重な機会と捉えられているのかもしれません。この世代はSNSを通じた情報発信に積極的な世代でもあり、実際に万博を訪れた後の投稿や口コミが、さらなる来場者の増加や万博の盛り上がりを後押しすることが期待されます。
しかし、10代、20代の出現数の低さからは若年層の関心が他の世代に比べて低いことが伺え、今後イベントの課題となる可能性も感じられました。日本で万博が開催されるのは2005年の「愛知万博」以来、約20年ぶり。万博の体験を持たない世代として、どのようにその魅力を伝え、関心を高めていけるかが今後の鍵となると言えそうです。
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チケット発売開始前後に急増した「大阪万博」予定作成数
「大阪万博」のワードを含む予定が作成された日(*2)を分析したところ、全国のコンビニエンスストアや旅行会社の店頭でチケット/引換券の発売が開始された 2024年10月13日(日)前後 に、予定作成数が最も多かったことがわかりました。多くの人が発売前後の時期に予定を立てていたことが伺えます。
その後、予定作成数は一時的に落ち着きを見せたものの、年末年始を経て2025年1月以降に再び増加傾向が見られました。2025年1月13日にパビリオンやイベント予約の抽選申し込みが開始されたことや、万博の開幕が近づくにつれて関心が高まり、旅行やボランティアなどの具体的な日程調整が進んでいることなどがこの増加の要因と考えられます。
(*2)予定作成日:予定が実施される日に予定を作成・登録した日を指します
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開幕日と最終日に集中する予定登録
直近GWの狙い目は「5月1日」、「5月5日」、「5月6日」⁉︎
次に「大阪万博」のワードを含む予定の登録日を開催期間中の日別に分析したところ、 開幕日である4月13日 に登録が最も多く、次いで万博最終日の10月13日の登録が多いことがわかりました。これらのデータから読み取れるのは、イベントの初日や最終日への注目度が非常に高いということです。また、それ以外の予定登録が多い日の傾向としては、4月、5月、6月の金曜日や土曜日に集中していることが見てとれます。このことから、週末を利用して大阪万博に訪問する計画を立てている人が多いことが推察されます。
4月の開幕直後は特に混雑が予想される「大阪万博」。開幕日からGW期間の「大阪万博」の予定登録状況を確認すると、GW最終日である「5月6日」の登録数が最も少なく、次いで「5月1日」、「5月5日」が少ないことがわかりました。そのため、本情報をまとめている2025年1月27日時点では、これら3日間が訪問の狙い目と言えるでしょう。
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大阪万博関連では「開始タイミング」の予定が多くを占めることに 予定名から見えた万博への多様な関わり方
「大阪万博」を含む予定登録情報を分析した結果、最も多く登録されているのは万博の開幕や開催日に関する予定でした。このことから、イベントのスタートに対する期待が非常に高いことが伺えます。
一方で、「ボランティア」「スタッフ」「見学」「出張」など、万博に関与する 仕事関連の予定の登録も目立ちました。これらの予定は、万博運営や業務上の訪問が重要な側面であることを示しています。さらに、「(仮)」と記載された予定が多く見られる点も特徴的です。このことから、万博への訪問が確定する前から、予定に組みこんでおこうと考える人が多いことが読み取れました。
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大阪万博の開幕まであと2ヶ月。年明け以降、予定作成が活発化しているデータからも、開幕が近づくにつれてさらに多くの予定がカレンダーに登録されることが期待されます。世界中の国々が魅力的なパビリオンを披露し、未来への可能性を感じられる大阪万博。TimeTree未来総研では、今後も万博に関する予定データを随時更新し、その動向を発信してまいります。
TimeTree未来総研について
TimeTree未来総合研究所は、全世界の登録ユーザー数が6,000万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された100億超の予定データを統計的に分析するTimeTreeの社内研究所です。多様性に溢れ、先の読めない時代においても、みなさまが納得して未来を選べるきっかけをつくるために、予定データから見える世の中の動きや未来の兆しを発信しています。
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」とは
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」は、共有とコミュニケーションを前提にしたカレンダーサービスです。家族、パートナー、サークル、職場など複数人数の予定共有が簡単にできて、目的に応じたカレンダーを複数つくることができます。2015年3月24日よりサービスの提供を開始、2024年10月には全世界で登録ユーザー数が6,000万を突破しました。「スマホの中の壁掛けカレンダー」として、ユーザーのみなさまの毎日の生活の中で幅広くご利用いただいています。