くるみ(東京都渋谷区)は2023年8月18日、同社が実施した育休取得に関する実態調査の結果を公表した。これによると回答者の7割以上が育休が取りやすかったと回答したものの、人手不足、周囲からの圧力で育休を取得できなかったという回答も見られた。
<アンケート概要>
調査結果: https://ceres-inc.jp/saas/childcare-leave/
集計期間: 2023年7月20日
調査方法: インターネットリサーチ
調査対象者: 育休取得経験のある方
調査人数: 100名(男性:38 女性:62)
備考: アンケートの詳細については上記「育休取得に関する実態調査」にて全文公開しています。
育休は取りやすかったですか?
育休取得が難しかった理由はなんですか?
申請しにくい空気感があり、育休の取得が難しいと感じる方も一定数いることがわかりました。
また、人手不足や周囲からの圧力で育休を取得できなかったという回答も見られました。
育休からの復帰はスムーズにできましたか?
8割以上の方がスムーズに復帰できたと回答している一方で、次のような理由からスムーズに復帰できなかったと回答した方もいました。
・保育園に入れなかった
・旦那が育休を取れずワンオペだった
・子供が病気にかかった
・復帰後の雇用形態の変更希望が通らなかった
・時短勤務ができず退職した
・子育てとの両立に不安があった
・メンバーの異動や新システムになれなかった
育休取得にあたり、金銭面の不安はありましたか?
過半数の方が金銭面の不安を感じていたと回答しました。
本調査のまとめ・課題
7割以上の人が「取りやすかった」と回答していることから、女性活躍推進法の改正や企業における育休・産休制度の整備が進んでいるように感じられました。
一方で、長期休暇の取得にあたり、「周りに負担をかけてしまうかも」という不安から育休を取りにくいと感じる人も多いことが明らかになりました。
性別や年齢、役職、雇用形態に関わらず、育休・産休制度の取得をより一般的な選択肢として浸透させること、取得のハードルを下げることが今後の課題と言えるでしょう。
また、保育園問題や子どもの体調といった企業の取り組みだけではカバーしきれない部分にも、職場復帰の難しさが見えました。
妊娠、出産、子育てと仕事の両立を図るには、企業の取り組みや制度の規定だけでは不十分で、社会全体として環境を整える必要性が見える結果となりました。
アンケート結果詳細は記事内で公開中
「育休取得に関する不安」、「育休期間の満足度」などのアンケート結果の詳細はミツモ内で公開しています。