【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 676】立地と戦略〈5〉 青木康弘


 前回に引き続き、施設の立地に応じた戦略の考え方を紹介したい。旅館・ホテルの経営者にとって、「高単価路線を追求していくか、低価格路線に転換するか」「昔ながらのフルサービスの旅館を維持するか、ホテルのようにサービスを省力化するか」「本業に特化するか、多角化するか」は悩みの種である。流行だから、競合他社に負けたくないと安易に方針を決めて取り組むと、予期せぬ失敗に苦労することになる。

 (5)立地と改装計画

 立地条件によって、改装計画で重視すべきポイントは大きく異なる。交通アクセスが良く、前面道路の交通量が多い施設では、パブリックスペースの収益化を目的とした改装を検討したい。テナントスペースを設けたり、日帰り客向けの商品やサービスを展開したりすることで、新たな収益源を確保することが可能である。特に、客室の単価がすでに一定水準に達している場合は、次なる施策としてパブリックスペースの改装に取り組むのが望ましい。

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