【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 711】二重価格の賢い導入法(2) 青木康弘


 前回に引き続き、二重価格の賢い導入法について紹介しよう。二重価格とは、地元客と地元以外の客で料金に差をつけることである。特に、訪日客の割合が高い観光地では、導入についての議論が活発になっている。しかし、クレームをきっかけに国際的なニュースになったケースもあるため、慎重に進める必要がある。

 レストランで二重価格を設定する場合、日本語と外国語のメニューでおすすめ料理を変えるという工夫が有効である。

 例えば、セットメニューに3千円、4千円、5千円、6千円のものがあると仮定した場合、日本語メニューでは4千円、外国語メニューでは6千円のものが目立つようにメニューブックを制作すること自体は問題ない。言語によりデザイン変更可能なタブレットであれば、国ごとの好みや観光客の購買力を加味しておすすめメニューを決めるというきめ細やかな対応もできる。

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