温泉の泉質には10種類があるが、その半分の5泉質の湯巡りができるのが、北海道・登別温泉の第一滝本館(南智子社長)だ。「温泉のデパート」と称される登別温泉では9泉質が湧き出る。副総支配人の草替一彦氏は「当館だけで登別温泉の多くの湯をお楽しみいただけます」と胸を張る。
硫黄泉は、強酸性のため殺菌力が強く、含まれる硫黄分は皮膚疾患に効果がある。芒硝(ぼうしょう)泉は、「きずの湯」とも呼ばれ、肌のカサつきなどに効く。ほか、酸性緑ばん泉、食塩泉、重曹泉を保有する。
同館のホームページでは、各泉質の特徴を紹介するとともに温泉分析書も開示して、優れた泉質をアピールしている。
地獄谷を眺められる大浴場は、男女合わせ1500坪を誇る。泉質も湯温も異なる35の湯船(男女合計)を備えており、「お好みに合わせてお選びいただけます」と草替氏。
一部を除き24時間入浴可能。いつでも入浴できるよう、湯守がその五感で源泉の変化を捉え、浴場に安定した湯を引き入れている。
▽北海道登別市登別温泉町55番地。TEL0143(84)2111。https://takimotokan.co.jp/
手入れが行き届いた清潔な大浴場(男性用)