
高山市は昨年、持続可能な観光地を表彰する「グリーン・デスティネーションズ(GD)アワード」で、シルバーアワードを中部地区で初めて受賞した。
オランダに本部がある国際的な認証機関GDが実施する制度で、今回は高山市、愛媛県大洲市、香川県小豆島がシルバーを受賞。
観光地マネジメント、自然と景観、環境と気候、文化と伝統、社会福祉、ビジネスとコミュニケーションの六つのテーマ84項目について審査し、達成度合いでブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの各賞が与えられ、最終的に全ての基準をクリアすると認証となる。有効期間は2年。
飛騨・高山観光コンベンション協会が昨年5月に申請し、84項目の基準のうち、高山は環境と気候、文化と伝統、社会福祉、ビジネスとコミュニケーション分野における取り組みが高く評価され、シルバー認定の基準である70%を超える75%について基準を満たしたことから、シルバーアワード受賞となった。
具体的には、30年までの二酸化炭素(CO2)排出量削減目標があり、それに向けた取り組みが実施されていることや、木質バイオマスや小水力発電など再生可能エネルギーの利用を進めていること、さらに伝統的建造物群保存地区などの有形文化財がしっかりと保存・保護され、「メイド・バイ飛騨高山認証制度」を設け、文化の継承・発展と経済の活性化を図っていることなどが評価されたという。
GDアワード受賞による効果は、(1)国際的な知名度の向上(2)観光地としてのブランド価値の向上(3)観光収益の増加(4)環境保全への取り組みの加速(5)投資と支援の増加(6)地域住民の誇りと意識向上―などがある。
例えば、(1)では国際的な注目を集め、持続可能性を重視する旅行者や業界からの関心の高まり、(2)は持続可能性に取り組む姿勢が評価されたことで、飛騨高山のブランド価値が向上する。さらに、(3)では持続可能な観光地を選ぶ旅行者が増加すると予想されるため、観光客の入り込みが増え、地域経済の活性化や観光収益の増加が期待される。
受賞の記者会見で堀会長は「サステナブルとは観光客が訪れるだけでなく、市民が住みやすい町であることの証明であり、今回の受賞はこれまでの民間事業者や市民、官民一体となった取り組みが評価された。持続可能なまちづくりに向けた指針として2年後の認証に向けて改善したい」と述べた。
また、田中明市長は「これまでの長年にわたる先人の努力や民間事業者、市民の皆さんの取り組みが受賞という形になり喜ばしい。今後も持続可能な観光地づくりへの取り組みを進めていきたい」と強調した。
受賞プレートを手にする堀会長(右)と田中市長
外国人客でにぎわう古い町並
「グリーン・デスティネーションズ(GD)アワード」シルバーアワード
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