越後田舎体験
全国でも「田舎」らしい風景が残る地域はたくさんあります。私ども上越市、十日町市にも棚田があり、ブナ林があり、田舎らしい暮らしがあります。私たちは自然と自然のつながり、自然と人とのつながり、人と人とのつながりを大切に考え、そのさまざまなつながりを暮らしや体験、人との交流の中で、肌や心で感じてもらえるような受け入れを行い、今年で20年になります。今まで、受け入れ、指導、案内などに多くの地元の方が関わり、連携して事業を行ってまいりました。継続の秘訣は、自ら楽しんでこの事業に取り組んでいただいていること。これからも人と人をつなぐ「越後田舎体験」で心高まる体験交流を行ってまいります。
「田舎を残そう!プロジェクト。」
全国にある田舎のほとんどが、人口減・高齢化が進んでいるのが実情です。では、なぜ田舎に人がいなくなるのか。田舎が暮らしにくいのか。日本は田舎がなくてもいいのか―。田舎に住む私たち住民も、もう一度原点に戻って考え直す時期にきているのではないかと思います。
田舎体験では、田舎の問題をお越しいただく皆さまとともに考え、田舎を残していきたいという思いがあります。現場、実状を現場にお越しいただき、田舎の良し悪しを肌で感じ、田舎の必要性を検証し、田舎を残すために何が大切で、どんな行動を起こしたらいいのかを考えるプロジェクトを開始したいと考えています。
アクティブラーニングに対応した体験学習
1、事前学習
事前に訪れる田舎のことを調べていただきます。調べるためにテーマを絞っていただくと物事を深く知るきっかけになると思います。こちらの資料や問題点などをお送りいたします。
2、現地研修
実際にこちらにお越しいただき、田舎の自然環境、生活、生産現場、食材、文化などを体験していただきます。
(1)農村生活体験(民泊)
上越市、十日町市では、ごく普通の民家に宿泊してその家での生活を体験していただきます。協力いただいているのが200軒の民家で、700人ほどの学生を受け入れることが可能です。
(2)田植体験
エリアは平野部から山間部まで水田があり、5月上旬から6月上旬まで田植体験が可能です。機械化が進んでいる中、体験は素足で田んぼに入り、手植えをしていただきます。昔ながらの田植えの苦労と土に触れていただく感覚を体験していただきます。
(3)自然観察ハイキング
田舎の暮らしは、自然とのつながりが強く、自然の役割や自然がもたらしてくれるものを現場で学びます。
(4)食体験
野山や受け入れ先の各民家などで採れた野菜などを使った食体験では、日本の食文化の原点を学びます。
(5)ものづくり・文化
暮らしの中にある物や文化は、使わなければ、誰かが伝承しなければ、消えてしまいます。物や文化を後世に残すことができるのは私たちだけです。
3、意見交換・活動提案などから振り返りまで
グループワークでお互いに体験したことや感想を話し、自分たちができることと地域(田舎)ができることを話し合います。今回の体験学習で得られたこと、感じたこと、これからの活動に役立てたいことなどのまとめをします。
越後田舎体験推進協議会
〒942‐0411 新潟県上越市安塚区安塚722‐3
雪だるま財団内
TEL 025‐592‐3988 FAX 025‐592‐3324
E‐mail taiken@yukidaruma.or.jp
http://www.echigo-inakataiken.jp/