【高校教育旅行特集】日本の“ほんもの”田舎暮らしを体感(徳島県・美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)


日本初の世界大会の舞台となる吉野川でラフティング。仲間や自然との一体感を存分に楽しめる

にし阿波

 その昔、徳島県の都市部に住む人々は自分たちが住む場所よりも標高の高い当地のことを「そら」と呼びました。「そらの郷」は素朴で開放感のある当地の愛称です。そらの郷は四国の中央に位置する「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」(美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)にあり、西日本第2の高峰「剣山」と四国三郎「吉野川」からの恵みを受け、古き良き素朴で温かみのある暮らしが今も息づいています。

ほんもの田舎体験

 地域内約160軒、同時受け入れ人数約450人となるにし阿波の教育旅行の受け入れ家庭は、その多くが山腹の急傾斜地に張り付くような集落にあり、独特の文化的景観を形成しています。また、古来よりその地で暮らしてきた先人の知恵や技術が生活の中に受け継がれており、自然と寄り添い生きる人々の暮らしとその風景はまさに日本の原風景そのものです。

 そんな暮らしの中に生徒たちは家族の一員として迎えられ、茶摘みやタマネギ、ジャガイモの収穫などの農作業を手伝います。収穫した新鮮な野菜や山菜を使い、田舎料理を共同で調理します。地域に伝わる郷土料理や、そばを打つところから作るそば作り、自分たちで切った竹を使って器や箸、そうめんを流す台を作り行う流しそうめんなど、家庭によってさまざまな体験ができます。

 家族みんなで作った料理を囲み、その日にあったことやお互いの暮らしの話をし、家族とのコミュニケーションが生まれます。ありのままの田舎の暮らしを通じて、農林漁家の生業の大変さ、不便さを知り、それに挑む精神力や工夫する創造力を身につけ、乗り越えた時の達成感や感動、家族との交流を心に刻み、「生きる力」と「心の豊かさ」を育みます。

 受け入れ家庭やインストラクターは、民泊の研修会や安全講習を受け、危機管理や安全対策に対する体制を整えています。地域文化の誇りと素晴らしさを伝えるため、「安全・安心」の生活体験構築に努めています。

ラフティング

 日本三大暴れ川の一つであり、四国三郎の異名を持つ吉野川は、世界有数のラフティングコースで、2017年10月には日本初の世界大会が開催されます。荒々しく雄大な吉野川の流れが、そらの郷の山並みを深い渓谷で刻み、厳かで美しい景観が楽しめます。

 そんな吉野川を仲間たちと力を合わせてボートを操り激流を乗り越えて、チームワークの形成や達成感を味わいます。また、頼れるリバーガイドが川や自然との付き合い方を教えてくれるので、ラフティングを通して、全身で吉野川の魅力を感じることができます。


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