デジタル化で効率化
宿泊施設向けの予約・販売管理システム「TL―リンカーン」を提供しているシーナッツは昨年末、団体案件管理システム「TL―GroupTravel(グループトラベル)」をリリースした。従来のTL―リンカーンは主に個人からの予約に対応しているが、新サービスは団体予約の案件管理ができる。「表計算ソフトや紙などで管理している団体の案件をデジタル化することで、案件管理の効率化を実現する」と同社。導入実績はリリース3カ月で、すでに、千軒を突破した。
クラウド対応のため複数人による操作が可能。パソコン、タブレット端末などインターネットが使える環境があればリアルタイムで共有できる。過去案件もさかのぼって取り込めるほか、欲しい情報を簡単に探せる検索機能も搭載。併せて、各案件の進捗(しんちょく)状況や営業見込みが簡単に分かる機能もある。
ユーザーの要望にこたえて、さまざまな新機能を開発。最近では、団体案件の期限が近づいた際にアラートメールが送られる「リマインド機能」に加え、この4月には、販売先ごとの催行率が簡単に分かる「統計機能」や「室料を算出できる機能」を追加した。
夏までに「予約カード印刷機能」のほか、PMSとの連携を予定。これにより、「管理の一元化が可能となり、業務の効率化が図れる」と同社。
最終的にはTL―リンカーン上で、個人予約と団体案件の在庫管理までを行いたい意向だ。
一方のTL―リンカーンの販売も好調だ。現在の導入実績は国内と海外(韓国)を合わせて、約4500軒となっている。
TL―GroupTravelのロゴ
予約管理システムの株式会社シーナッツ