【2024年インバウンド】過去最高の3687万人、消費額8兆円 観光庁長官「長年の取り組みの成果」


秡川長官

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 2024年の訪日外国人旅行者数は3687万人となった。コロナ前の2019年に記録した年間値3188万人を上回り、過去最高となった。年間の訪日外国人旅行消費額も、旅行者数の増加に加え、円安などを背景に1人当たりの旅行支出が伸び、過去最高の8兆1395億円を記録した。

 2024年の訪日外国人旅行者数は、日本政府観光局(JNTO)が発表した推計値。2019年比15.6%増、2023年比47.1%増だった。

 上位5市場を見ると、(カッコ内は2019年同期比)について、韓国が882万人(57.9%増)、中国が698万人(27.2%減)、台湾が604万人(23.6%増)、米国が272万人(58.1%増)、香港が268万人(17.1%増)となった。

 2024年の訪日外国人旅行消費額は、観光庁のインバウンド消費動向調査による速報値。2019年同期比69.1%増、2023年同期比53.4%増だった。これまでで最高だった2023年の5兆3065億円を大幅に上回った。訪日外国人1人当たり旅行支出は22万7242円で、2019年同期比43.3%増、2023年同期比6.8%増だった。

 観光庁の秡川直也長官は15日の記者会見で、「長年取り組んできた成果が表れている結果だ。訪日需要が堅調で、航空便が回復しており、東アジアだけでなく東南アジアや欧米豪などの観光客も増えている。1人当たりの支出が増えている上に人数も増えた」とコメント。政府が2030年の目標として定める訪日外国人6千万人、その消費額15兆円について触れ、数値がさらに目標値に近づいたことに期待を示した。

 2024年12月単月の訪日外国人旅行者数については、2019年同月比38.1%増、2023年同月比27.6%増の349万人となった。これまで単月として過去最高だった24年10月の331万人を上回った。

秡川長官
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