調査から施工まで一手に
各種システム・ハードウェアの設計、開発を行うタクト(愛知県春日井市)は、HACCP対策として総合厨房管理システム「tact system(タクトシステム)」を提案している。
主な機能は(1)厨房の作業エリアの温湿度と厨房機器の温度を監視、記録する定点温湿度管理機能(2)検収時の食材温度の表面温度、料理の中心温度を記録する食品温度管理機能(3)調理予定の料理を厨房に設置した大型ディスプレイに表示する現場表示機能(4)大量調理した料理を保存し、賞味期限を設定する保存品管理機能(5)フードカートの庫内温度を監視、記録する配膳車管理機能(6)厨房の作業場を細分化し、清掃状況や破損などを記録する施設衛生管理(7)従業員の健康状態を記録し、タイムカードとの連携も可能な作業者衛生管理―が挙げられる。
また、設定温度を超過すると、管理コンピューターから警報が通知される。夜間など従業員の少ない時間帯には、Eメールや自動音声による電話などで外部に異常を知らせるほか、ソフトウェアを独自開発しているため、システム導入前後を通じ、顧客の要望に応じた柔軟な対応が可能。
システム誕生から20年以上がたつが、顧客からの「厨房の温度管理システムがほしい」という依頼をきっかけに、開発に着手した。全国の総合病院を皮切りに、食品工場、有名ホテルなどに導入した実績を誇り、「厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアルに適合している」と同社では話す。
同社は総合厨房管理システムのパイオニアとして、今後も顧客の要望を聞き、施設ごとに最適なシステム構成を提案していく。
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▷総合厨房管理システム – 株式会社タクト