労働力不足解消と業務効率化に
パレット(千葉県八千代市)では現在、旅館・ホテルに対して、業界で唯一バイオとオゾンを併用したグリストラップ自動洗浄機「グリストラップ・マイスター」の設置を呼び掛けている。
一昨年6月に施行されたHACCPの義務化に伴い、「全国の食品工場を皮切りに、飲食店や一部宿泊施設で活用が広がっている」と同社。
グリストラップ・マイスターは、施設での作業終了後にタイマーで起動し、翌日の業務開始までにグリストラップの洗浄を自動で完結する。「昨今の労働力不足の解消とともに、業務効率化に役立てられれば」と話す。
バイオ製剤を空気の泡で撹拌(かくはん)し、グリストラップ内の油脂類と汚泥を分解。増殖したバイオが排水管内部の汚れも溶かして、汚泥水の逆流を防ぎ、下水道や浄化槽の環境にも貢献する。
そして、エアレーション(空気を通すこと)でオゾンと酸素を供給することで、悪臭の元から分解。雑菌の発生を抑制し、害虫やネズミを寄せ付けることなく、清潔に保つ。
また、グリストラップ・マイスターは、各自治体で禁止されている24時間の曝気(ばっき)(空気にさらすこと)を行うことがない点も特徴。使用するバイオ製剤も人体や環境に無害で産業廃棄物が発生しないタイプのものを採用した。
日々の手入れ方法は、バスケットの生ごみを捨て、グリストラップ内のあくをすくうだけで、従来のバキューム清掃や汚泥の処理は一切不要。清掃コストと従業員の負担を軽減する。
「グリストラップを清潔に保つためには、バスケット清掃と、油脂類の除去を毎日行うことを推奨する」と同社。
グリストラップ・マイスター