鴨川ホテル三日月、重油使用料を16%削減
石川県金沢市でクリーニング業などを営む松本日光舎は、ボイラーの燃料費を削減する燃料添加剤「ECOMAX(エコマックス)」を全国の旅館・ホテルに販売元として提案し、これまで約130軒以上の旅館・ホテルに採用された。千葉県鴨川市にある鴨川ホテル三日月もこのエコマックスを導入し、経費の削減を進めている。
同館のテーマは「親子三世代が楽しめる宿」。その特徴は、10階建ての最上階に設けられた展望温泉から太平洋を一望できる展望風呂。併せて、名物の黄金風呂などで癒やしの時を楽しめる。食事は、フルコースのオープンキッチンで、地産地消を意識した新鮮な海鮮や肉、野菜を、宿泊者の目の前で調理する。「質と味にこだわっている」と好評だ。
同館がエコマックスを導入したのは2013年の6月からで、同年8月から結果が出た。前年同月の重油使用量は6万6465リットルだったが、5万5839リットルまで減少。16%の削減に成功した。
当時の重油価格を税込みで1リットル当たり約80円と仮定すると、重油使用量から燃料費は約530万円相当となる。これがエコマックスの使用で約16%削減できる、とすると月の削減額は約85万円。これに毎月のエコマックス使用料11万円を差し引いても月当たり74万円の利益が出る計算だ。「今後もエコマックスを継続して使用する」と宇津木明彦営業渉外部長は評価する。
エコマックスが燃費を向上させる原理は、燃料内の炭化水素分子の細分化(ナノ化)だ。石油系燃料は精製後、酸化することにより炭化水素分子が結合し、中に包まれた分子が燃えにくくなる。エコマックスの添加により、固まった炭化水素分子を細分化し再結合を防ぐことで燃え残りが減り、燃費が向上。さらに燃焼室の汚れを減少させ、排ガスのクリーン化にもつながる。
石油大手企業系の分析会社によって、エコマックスを添加した燃料がJIS規格に抵触しないことも立証済み。ボイラー機器にも安心だ
最近の中東情勢の緊張から原油価格は上昇傾向にあるが、その中で、エコマックスが再注目されている。旅館・ホテル以外では、化学工場などの大型施設でも導入が進んでおり、その導入実績は440社以上に及ぶ。
問い合わせは、松本日光舎商品事業部(石川県金沢市横川7―2)TEL076(241)7756まで。
2月18~21日に幕張メッセで開かれる「国際ホテル・レストラン・ショー2020」に出展し、エコマックスの展示、説明も行う(ブース番号2―T27)。
鴨川ホテル三日月
商品は4種類。4、18リットル缶を用意
タンクに添加剤を注入