温浴用循環型ろ過装置専門メーカーのショウエイは、今回のホテレス・ショーで、主力のろ過装置「SPFシリーズ」に加え、温泉の温度を常時適温に制御するシステム「湯守のお手伝い」、浴槽水を加熱する昇温ユニット「子熱」などを出展する。
同社は現在、浴場の運転状況にかかる管理の手間を大幅に削減できるキャンペーンを展開中で、ホテレスで詳細を発表する。キャンペーン内容は、自動残留塩素濃度制御装置と、遠隔監視システムを組み合わせたシステムを特別価格で提供するもの。人手不足が深刻な状況にある宿泊施設を強力に支援する。現地調査費用と、サンプルテスト費用は無料で、キャンペーンの終了時期も設けていない。「当社ブースで詳細を説明する。ぜひ、足を運んでほしい」と営業部副部長の長谷川秀法氏。
主力製品のSPFシリーズは、耐蝕性、対候性、保温性に優れたFRP製(繊維強化プラスチック)。腐食性の高い温泉や海水などにも対応。タンクは10年保証のため安心して使用できる。
湯守のお手伝いは、旅館・ホテルの大浴場や貸し切り風呂、個室露天風呂などの「監視と制御」を担う。ショウエイのメンテナンス通信システムを用いて(1)浴槽温度(2)残留塩素濃度(3)浴槽水位(4)運転状況―などを遠隔監視。併せて、客室風呂の浴槽温度を簡単に設定できるほか、塩素濃度の自動制御まで行う。監視、自動制御による人手不足の解消と、安心かつ安定した温浴施設の運営を可能とする。万一、塩素濃度、浴槽温度などに異常が認められた場合は警報で注意を促す。
パソコン、スマートフォンなどでリアルタイム監視が可能なほか、集計結果はグラフなどで表示する。システムは施設のフリーWi―Fiと、ショウエイのクラウドにより容易に構築できる。
浄水仕様ろ過装置ユニットCREFと、UHP―R1の連携による上水ろ過システムは、「驚異的なろ過性能が最大の特徴」という。透明度が重要な浴槽や、プールの汚れのもととなる有機物を分解するため、塩素臭や、トリハロメタンの発生を軽減する。併せて、導入コストは安価なうえ、軽重量で、省スペースに対応。設置場所に困らない。
子熱は、客室に設置されている内湯、露天風呂などの小型浴槽用に開発。耐蝕樹脂製の小型熱交換器の採用で温泉にも対応。湯量500~1500リットルの浴槽に使用可能。軽量でコンパクトながら確かな保温性能が特徴。オプションで集毛網付き吸込口を採用すれば、ヘアキャッチャーの設置は不要。また、フロントなどから遠隔による監視も可能としている。
他にも、逆洗カセットフィルターろ過装置の「CREF(クリフ)」と、通水式濁質分解装置の「UHP―R1」を組み合わせて使用する上水ろ過システムなども提案する。
今回の展示イメージ