密状況をリアルタイムに確認
全国1400軒以上の宿泊施設に宿泊予約システム「予約番」を提供しているキャディッシュは9月1日、LINE@正規代理店のIT企業、コネクター・ジャパンと共同開発した旅館・ホテル向け3密対策LINEシステム「三密代官」を発売した。
「密の状態をリアルタイムに確認、発信したい」「混雑を避け密集する場所を減らしたい」「接触回数を減らし感染リスクを軽減したい」―コロナ禍中での宿泊施設のこんな悩みを解決するのが三密代官だ。
宿泊客が館内施設を移動する際に持ち歩くルームキーなどにBLEビーコンタグを付けることで、食事会場や大浴場の脱衣所などに設置したIoTゲートウェイが宿泊者の現在位置を検知。館内各施設にいる宿泊客の人数を把握し、混雑状況をスマホに表示する仕組み。宿泊客は、スマホでQRコードを読み込むだけでLINEアプリから館内各所の混雑状況をリアルタイムで確認できる。ワンクリックで複数の館内施設の状況を直感的に確認することができる。夕食、朝食の時間の予約、貸し切り風呂やエステなど館内パブリックの事前予約の機能も装備し、接触機会の低減にも役立つ。
三密代官のシステムにはカメラを使用していないため、宿泊客のプライバシー侵害への懸念は不要。また全てが自動化されており、宿泊施設のスタッフによる操作も不要だ。宿の生産性向上、省力化にも貢献する。AIカメラやセンサーを用いない方式を採ることで、導入・運用コストも安価に抑えた。
三密代官のユーザー、金澤湯湧温泉「百楽荘」の萩原聡彦社長は「大浴場などの利用が特定時間に偏らなくなった。LINEなので抵抗なく利用できる」とその導入メリットを強調する。
三密代官を採用した百楽荘
▷旅館・ホテル向け3密対策LINEシステム「三密代官」