エリアターゲティング表示
キャブは、宿泊業と官公庁を専門にウェブサイト制作・運用を行うコンサルティング会社。同社の強みは特許査定された「おもてなしコンテンツ」だ。エリアターゲティングによってコンテンツを表示する独自技術で、ホテルミクラス(熱海温泉)、ホテル一井(草津温泉)、御宿東鳳(東山温泉)など数多くの旅館・ホテルが導入している。
おもてなしコンテンツでは、宿のサイトにパソコン(PC)からアクセスしているユーザーの都道府県をIPアドレスから瞬時に判別。ユーザーの現在地と宿のそれぞれの天気、気温や、宿への交通手段をウェブページに自動表示させる。また、ユーザーがスマートフォンからアクセスしている場合は、スマホの位置情報機能でアクセス地域を特定し、各種情報を自動表示させる。
ユーザーがアクセスした位置に応じてサイトへの表示内容を変えることもできる。例えば熱海温泉の宿では、熱海市の近隣から日中にアクセスしたユーザーには日帰り温泉入浴やランチの情報を中心に表示させ、遠方からのアクセスに対しては通常の宿泊情報を表示。日帰り温泉入浴サービスが終了する夜の時間帯には、夕食のレストラン情報、宿泊情報などを表示させて、新規需要の取り込みを図れる。
おもてなしコンテンツは、インバウンドでも力を発揮する。例えば、国際会議の会場ホテルのサイトに組み込めば、世界中の参加予定者のPCに、自国と会場との天気、交通アクセス、時差などを自動表示させることができる。
分かりやすく、利便性が高いこれらの画期的な機能が評価され、同コンテンツはこのほど、東京都の外郭団体から「Webサイトにおける外国人旅行者に効果的な情報提供方針検討業務」の特命受託を受けた。