13言語対応の日本地図
地図検索サイト「MapFan(マップファン)」を展開するインクリメントP(東京都文京区)は9月、13言語対応のデジタル日本地図データを電子地図業界で初めて整備した。これまで対応していた日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語に加え、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、ベトナム語の合計13言語14種類に拡充した。
この多言語地図は、同社が提供するウェブサイト向け地図APIサービス「MapFan API」からも利用できる。同サービスでは緯度経度から周辺のスポットを検索する機能も備えており、観光協会、旅館・ホテル、旅行会社、免税店、飲食店などが運営するインバウンド客向けのウェブサイトやアプリに導入し、それらを店内のロビーに設置したタブレットなどから利用できるようにしておけば、外国人の受け入れ環境整備、また情報提供、販売促進としての効果が期待できる。(スポット検索機能は日本語、英語、中国語<簡体字・繁体字>、韓国語の4言語・5種類に対応)
同社はパイオニアの完全子会社。自動車メーカーなどにナビ地図や渋滞などのリアルタイムコンテンツを提供するカーナビ向け事業や、法人に地図データベース、地図ソリューションを提供する法人向け事業、スマホアプリやウェブサイトなどを提供する消費者向け事業の3事業を展開している。
同社は地図を自社で整備しており、オンラインでの地図提供だけでなく、オフライン地図提供、印刷用途での使用許諾など、多言語表記地図に対するさまざまな要望に、1社完結で対応できるのが強みだ。