【Jack高橋のユニバーサルフードとインバウンドの未来8】ムスリムの受け入れ その2 高橋敏也


 具体的にムスリムの受け入れ対応の仕方について触れていきたいと思います。私の活動の基本は、2015年に観光庁が策定した「ムスリムおもてなし観光庁基準」です。

 (1)英語での情報開示(2)ノンポーク、ノンアルコール(3)ハラールミート(4)ハラール調味料(5)調理場、調理器具、食器、食事場所―この五つの項目を元に対応します。

 この中でできることをきちんとムスリム観光客に伝えることです。もちろん多くのムスリム観光客は、ハラールの食事ありませんか?と聞かれますが、残念ながらまだまだ日本では対応が進んでいません。それだけでなく、インバウンドが復活して急激に増加していても、まだまだ英語の看板やメニューがなく、券売機が日本語だけという状況です。先日も中央道の談合坂サービスエリアでチェックしてみると、普通に英語が理解できる外国人でさえ、食事も食べられませんし、お土産も買えません。何を売っているかさえ分かりません。食の多様性対応以前のレベルと言えます。

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