
T-LIFEホールディングス 総務課・人事課課長 大原昌人氏
実現へ「四つの重点施策」
弊社では、社員一人一人の「ワーク・ライフ・バランス」の実現を目指し、「働く環境の改善」に注力しています。そのため、以下の四つの重点施策に取り組んでいます。
1.長時間労働の是正。
2.テレワークの推進。
3.移動時間削減を目指したオンライン営業等の推進。
4.シニア層に対応した柔軟な働き方。
これらを実現するためには、業務効率化が不可欠です。効率化を図るには、各種ツールやシステムの導入、業務プロセスの見直し、そして担当業務に必要なノウハウやスキルの向上が鍵となります。また、これらの施策を全ての部署に一律に適用することは難しいため、適用可能な分野から順次取り組みを進めています。柔軟な働き方を導入することで、育児や介護を抱える従業員やシニア層にも最適な働き方を模索し、幅広い年齢層の従業員が活躍できる土壌を整備しています。
「働く環境の改善」の取り組みは、単なる「ワーク・ライフ・バランス」の実現にとどまりません。離職率の低下、定着率の向上、新卒社員の採用強化といった人材戦略とも密接に結びついています。特に人材確保が重要な課題となる中、これらの施策を継続的かつ積極的に推進することが求められます。
また、「仕事の楽しさ」をどのように旅行業界を目指す学生に伝え、興味や希望を持ってもらうかも重要な課題です。旅行業界ならではのやりがいとして、添乗業務の楽しさや企画作りの面白さが挙げられます。添乗業務では、お客さまと直接触れ合い、現地で特別な体験を共有できます。旅先でお客さまからいただく笑顔や感謝の言葉は、この仕事の喜びであり、大きなモチベーションとなります。また、旅行プランの企画作りでは、クリエイティブな発想を生かして顧客のニーズに応える旅行体験を設計する楽しさがあります。自分の提案や行動が顧客満足に直結する点は、他業界にはない大きな魅力です。
一方で、給与面では他業界と比較して劣る部分があるのは否めません。そのため、従業員全体のモチベーションを高める取り組みが重要です。従業員一人一人がやりがいや成長を実感できる働きやすい環境を整備することで、「働く環境の改善」や「ワーク・ライフ・バランス」の実現がさらに加速し、結果として組織全体の生産性向上にもつながります。
弊社は今後も、従業員が健康的で生産的に働ける環境を整備し、仕事と生活の両立を実現することで、従業員のやりがい創出を目指して「働く環境の改善」に取り組んでまいります。