【VOICE】より多くの入港へさまざまな取り組み 神戸市長(全国クルーズ活性化会議会長) 久元 喜造氏


神戸市長(全国クルーズ活性化会議会長) 久元 喜造氏

神戸港におけるクルーズ振興

 神戸港には、世界各国のクルーズ客船が入港する「神戸ポートターミナル」と「中突堤旅客ターミナル」の二つのクルーズターミナルがあります。国際港湾都市としての歴史を積み重ねる神戸港は、日本の各地から、そして世界の各国から訪れる多くの人々に愛される「客船のまち」です。

 この二つのターミナルには、乗船客や送迎の方だけでなく、観光客や市民のだれもが楽しめるウォーターフロントとしてにぎわっています。また、市街地からも近く、神戸空港や新神戸駅を利用して、日本全国から気軽に訪れることのできる港で、世界を巡るクルーズ客船の魅力を楽しめることが神戸の特徴です。

 世界遺産のある京都・姫路への鉄道や高速道路網も充実していることや、六甲山の恵みにより栄えた灘五郷の酒蔵などが位置していることもあり、多くの船会社から神戸港を選んでいただいています。

 神戸港は、2018年には141隻、2019年には134隻のクルーズ客船が入港し、神戸の街は乗船客や客船のクルーでにぎわっていましたが、新型コロナウイルスの影響により、2020年以降は大幅に落ち込みました。その後、国際クルーズ再開となり、2023年には入港隻数が91隻にまで回復しました。客船入港時にはターミナル内での観光案内やシャトルバスの運行、商店街でのコンシェルジュによるおもてなしを行うなど、神戸市内への誘客を図り、ひとりでも多くの方に神戸の魅力を感じていただく取り組みを行っています。

 また、乗船客に人気の観光スポットである六甲山や灘の酒蔵、そして今年4月にリニューアルオープンした神戸のランドマークである神戸ポートタワーをはじめ、ウォーターフロントエリアもにぎわいが増しています。飛行機と客船を組み合わせた「フライ&クルーズ」は、遠方の方々にもクルーズを楽しんでいただくことのできる船旅のひとつです。現在、神戸空港は2025年の国際チャーター便の運用開始・国内線の発着枠拡大、2030年の国際定期便運用開始に向けて、「フライ&クルーズ」をはじめとする交流人口の拡大を図るべく、機能強化を進めているところです。

 瀬戸内海の玄関港として栄えた神戸港は、瀬戸内クルーズにとって最適であることに加え、充実したターミナル設備が整っていることからも発着クルーズの拠点として利用しやすいことや、フライ&クルーズの推進、魅力ある観光資源をアピールし、より多くのクルーズ客船が神戸港に入港するよう、国内外の船会社に対して引き続きプロモーションを実施していきたいと思います。

 
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