【VOICE】温泉文化を守り、観光地を輝かせる NPO法人わくわくプラザ 代表理事 宮田佳子氏


観光地を支える外部の力と地域の力

 私たちNPO法人わくわくプラザは『地方創生を目的とし、温泉地や観光地が抱えている課題の解決、目標の実現をサポートしている』団体です。2007年に岐阜県の下呂温泉で地域活性化の補助事業を開始、その後NPO法人化いたしました。現在は全国に9支部・1関連団体で展開しており、商品開発、宿泊プログラムの企画、補助金活用提案など、各分野に強いメンバーが支援を提供しております。
 
 温泉地や観光地には、それぞれ異なる課題が存在します。そこで私たちは、ヒアリングを通じて本質的課題を見極めた上で、企画を練り上げていきます。地域の方々だけではなかなか進まなかった部分が、私たちのような外部の団体が入ることによって、新しい刺激となり迅速な推進が生まれるのです。 

 実施例で挙げますと、山形県の温泉地では女性客をターゲットに、フルーツこうじを利用したファスティングリトリート2泊3日型と6泊7日型のプログラムを構築、地元名産の果物やスイーツが楽しめる足湯カフェを開設いたしました。他にも、宮城県の温泉地では、地域の観光資源を満喫いただく滞在型宿泊プログラムの構築をするとともに、ご宿泊されるお客さまの満足度を上げるため旅館従業員へ『温泉の知識と接客』研修を行いました。 

 また、和歌山支部では熊野古道にて民泊を3棟運営、地域を存分に体験できる150万円のツアー企画、エンターテイメント型ツアーガイドの育成を検討。山梨支部では、富士山と河口湖を望む1棟貸し高級民泊を3棟運営。ご宿泊される90%以上がインバウンドのお客さまであり、富士山を代表する自然資源のほか、温泉、日本文化の体験プログラムを構築しております。

 観光地が盛り上がるためにわれわれが重要だと考えていることがあります。それは、宿泊施設が元気であること、そしてその宿の”顔”となる女将が輝いていることです。女将や旅館スタッフが楽しみながら活躍できることで、宿泊の質が向上し、観光客を引きつけるサービスが生まれ、地域全体に良い影響が波及していきます。そのため、NPOとして女将の皆さまの支援に力を入れて取り組んでおります。

 旅館・ホテルの宿泊施設、温泉施設、観光団体の方々で、もしお困りのことがあれば、まずは一度ご相談ください。現状を丁寧にお伺いした上で、どのような企画を進めるべきか、一緒に考え、実施してまいります。ぜひ私たちとともに、新しい観光の形を生み出し、地域を盛り上げていきましょう。

 
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