【WEBマーケティング インターネット徹底集客 187】世界の大型連休 内藤英賢


 今年の2月は海外ゲスト(特に中華圏のお客さま)が多かったという感想を持った施設も多かっただろう。インバウンドが活況な地域では当たり前になりつつある春節の影響によるものである。今号では、増加するインバウンドに向けて、海外の大型連休について考えてみたい。

 春節については、今さらではあるが説明しておくと、中国(中華圏)における旧正月のことであり、この日を起点にその前後で大型連休になるため、レジャーに出掛ける人も多く、日本においても宿泊業に影響を及ぼすという構図である。ちなみに2018年は2月16日が春節であったため、2月15~21日が連休期間となった。したがって、この期間に中華圏のお客さまが増えたのであれば、少なからず春節の影響があったと見てよいであろう。

 世界情勢によって変化はあるものの、毎年中華圏からの海外ゲストは増加の一途をたどり、春節は要チェックの休日になってくるだろう。なお、19年は2月5日が春節のため、その前後の2月4~10日と予想されている(予想と述べているのは毎年、12月上旬頃に正式に休日が制定され発表されるためである)。東京などの都心部では、既に予約が入り始めているホテルもあるので、今年影響があったと想定される地域や施設では、その動向に注意しておいていただきたい。

 このように、今までは日本の大型連休のみに注目していればよかったが、今後は海外の大型連休も見逃せない時代が来るだろう。たとえば、春節以外にもキリスト教圏のイースターは有名だが、タイの旧正月にあたるソンクラーンという大型連休(ソンクラーン自体は大型連休という意味ではないが、便宜上そのように述べる)があり、タイのお客さまが多い地域では、既に予約が入り始めている。

 自施設や属する地域において、影響のある国の大型連休へのチェックはもちろんのことながら、日本では閑散期に当たるような日程でも、ある国では大型連休の場合もあるので、その地域に向けてプロモーションを仕掛けるというのも一つであろう。ぜひ、今までとは違った視点でカレンダーを眺めて、戦略を立ててみてはいかがであろうか。

(アビリティコンサルタント・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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