あさひかわ菓子博、5月30日開幕 北海道開催は57年ぶり 


公式キャラクターの「シマエ大福」=野鳥のシマエナガからとったかわいい大福の妖精=と来場を呼び掛ける長沼会長(中央)ら

来場者20万人、32億の経済効果

 国内最大級の菓子の祭典「第28回全国菓子大博覧会・北海道」(愛称・あさひかわ菓子博2025)が5月30日~6月15日の17日間、北海道旭川市で開かれる。前回、三重県で開かれた後、コロナの感染拡大などで8年ぶりの開催となり、北海道では1968年以来、57年ぶりとなる。

 1911(明治44)年に東京で開催された第1回「帝国菓子飴大品評会」が始まり。和菓子を中心に洋菓子やスナック菓子も含めた菓子の祭典で、品評会や展示などを通じて技術の継承・向上と発展につなげるのが目的。ほぼ4年に一度、全国で開催されてきた。

 北海道菓子工業組合と道内経済団体などでつくる実行委員会の主催。大会長は全国菓子工業組合連合会理事長の長沼昭夫氏(きのとや会長)が務める。

 会場は旭川市の「旭川大雪アリーナ」と旭川地場産業振興センター「道の駅あさひかわ」「旭川クリスタルホール」の3カ所。

 メイン会場の「大雪アリーナ」では、全国の菓匠が伝統の技を駆使して制作した花鳥風月の工芸菓子90体と一般菓子の部の入選作品を展示。シンボルゾーンでの映像上映や実演コーナーの設置なども行う。アリーナ前には、大手菓子メーカー7社のブースが設置され、来場者にさまざまな体験やイベントを提供し、楽しんでもらう。

 「道の駅」では、沖縄から北海道まで全国1100点を超える銘菓が集まる「全国スイーツマーケット」を開設し、販売や試食も行う。

 「クリスタルホール」では、開会式などのほか、業界向けの菓子材料の展示を行い、事業者の交流や商談にも活用する。

 入場券は大人1500円(前売り券1200円)、中学・高校生1200円(同千円)、小学生800円(同600円)。前売り券には、各地の菓子店での割引などの特典が用意されている。

 開幕100日前となった2月19、20日には、菓子博のPRイベントを札幌市内3カ所で開催。長沼大会長と菓子博の公式キャラクター「シマエ大福」、実行委のメンバーらが集まった市民に菓子博の内容を紹介し、来場を呼び掛けた。

 長沼大会長は「毎回、規模が拡大してきた。中小都市でも開催できる持続可能な菓子博をと考えており、今回は規模を抑え、菓子業界と関連企業の手づくりによる博覧会として取り組んできた」とした上で、「お菓子は人を笑顔にし、街を元気にする。お菓子の素材・原材料の宝庫である北海道に集まった全国の銘菓を見て、改めて菓子の素晴らしさを実感してもらいたい。旭川地域の活性化にもお役に立ちたい」と意気込みを語る。

 今回の菓子博では、来場者数を約20万人とし、約32億円の経済効果を見込んでいる。


公式キャラクターの「シマエ大福」=野鳥のシマエナガからとったかわいい大福の妖精=と来場を呼び掛ける長沼会長(中央)ら


あさひかわ菓子博のポスター

 
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