福井県あわら市で6日、「あわら温泉開湯130周年祭」がスタートした。8日夜には温泉の恵みに感謝する「第10回あわら湯かけまつり」があわら湯のまち広場などで開かれ、例年の約2倍となる約40トンの湯を住民や観光客がかけ合った。
あわら湯かけまつりでは、温泉旅館から集めた湯を各所に設置したたらいや子ども用プールなどに準備。2台の湯かけ神輿が登場すると、ひしゃくやおけ、水鉄砲などを使って神輿に湯を浴びせかけたり、来場者同士でかけ合ったりした。
今年は泡が噴き出す「泡マシン」も設置。飛び交う湯に交じって泡も発射され、来場者から歓声が上がっていた。
9日には、福井の風習「饅頭まき」も行われ、1万3千個のまんじゅうを観客の前にまいた。このうち13個は特別に金箔が施されたまんじゅうで、これをつかみ取った来場者にはあわらの特産品などがプレゼントされた。
あわら温泉開湯130周年祭は、主催が実行委員会(あわら市観光協会内)。期間は12月13日までの130日間。
期間中の毎週末には、市内各地でさまざまなイベントが開催される。10月4〜11日には募集した自主制作の短編映画を旅館などで上映する映画コンテスト「あわら湯けむり芸術祭」を初開催。12月12、13日に行う「あわら灯源郷」がフィナーレイベントとなる。
40トンの湯が飛び交ったあわら湯かけまつり