えちぜん鉄道(福井市)は、電車に自転車を持ち込める「サイクルトレイン」=写真=の運行を始めた。10月28日までの日曜日と祝日のみ利用できる。期間中の運行本数は105本、利用可能な駅は福井、あわら湯の町、勝山など11駅となっている。
サイクルトレインは、昨年7月末から10月末までの日曜・祝日に試験的に運行し17日間で185人が利用した。サイクリングで散策を楽しむ人や家族連れに好評だったため今年は、利用期間と駅数を増やした。
利用可能な時間帯は、午前7時~午後7時まで。1両編成の場合、約6台を運べる。自転車の持ち込み料は1台当たり200円で当日限り有効。自転車を無料で貸し出すレンタサイクルも福井駅以外の利用可能な駅で準備している。旅行者などでも最寄りの駅で自転車が借りられる。
同社はサイクルトレインを利用した、沿線の観光地などを巡るモデルコースも紹介。例えば「湯の郷と湖畔コース」は、あわら湯のまち駅出発で北潟湖、ハミングロード、藤野厳九郎記念館、セントピアあわらを巡る。散策に便利な、乗り降り自由の1日フリー切符も用意している。
えちぜん鉄道の久保浩光氏は、「これから夏に向けてサイクリングシーズンとなるので、この機会にサイクルトレインを利用して爽やかな風に触れてほしい」と語っている。