日本旅館のおもてなしによる接遇力の向上や人材育成を目的とする業界検定「日本の宿おもてなし検定」。その今年度の1級合格者3人が11日、観光庁の和田浩一長官を表敬訪問した。
同検定は、日本旅館協会と全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、JTB協定旅館ホテル連盟が主体となって設立した「日本の宿おもてなし検定委員会」が2009年度から実施。22年までの累計合格者数は3級(14回)が2万5498人、2級が(13回)7116人、1級(6回)が24人。
1級合格者3人は和田長官と対面。藤井荘の宮川真理子さんは「1級試験は合格者数が少なく、厳しい試験だが、今まで学んできたことを自信を持ってやったことが合格につながったのでは」と話した。稲取銀水荘の小早川泰子さんは「社内中から『おめでとうございます』と毎日、誕生日のように祝われている」と笑った。「仕事のメインは接客で、後輩の指導もしている」という下部ホテルの片山杏菜さんは、「幻の大豆『あけぼの大豆』の収穫体験ができる宿泊プランもある」と自館の取り組みも宣伝した。
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