香川県琴平町で「第14回こんぴら温泉まつり」のオープニング式典が12日、金刀比羅宮表参道沿いの酒造り資料館「金陵の郷」を会場に開催された。オープニング式典では、湧出量が減少した「こんぴら温泉いこいの湯」に代わる新源泉への切り替えと新源泉の温泉名が発表された。
新源泉は、昨年、琴平町が隣接する香川県善通寺市内の使用されていない源泉を購入したもの。新源泉は、配管整備が行われ、町内の宿泊施設に供給が始まった。新しい温泉名は公募で選ばれた「こんぴら温泉ふねふねの湯」となった。
小野正人・琴平町長は「加水問題で利用者や宿泊施設にご迷惑、ご心配をおかけした。新しい温泉から得られる満足感が信頼回復につながる」とあいさつした。
新温泉のこんぴら温泉ふねふねの湯は、ラドン、フッ素、メタケイ酸の3項目が温泉基準を満たした単純弱放射能冷鉱泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)。
新温泉で金毘羅宮への温泉水奉納が行われたほか、金陵の郷内に設置された足湯にも新温泉が使用された。
こんぴら温泉まつりは1月6日に開幕し、2月3日まで。金陵の郷では「こんぴら歌舞伎絵看板」の展示があるほか、温泉まつり期間限定の宿泊プランや湯めぐり手形が販売されている。
式典で新温泉の名称を発表