さいたま観光国際協会が発足、観光振興に弾み


 埼玉県さいたま市を中心に観光振興に取り組む「社団法人さいたま観光コンベンションビューロー」(SCVB)と、国際交流を市民レベルで支援する「財団法人さいたま市国際交流協会」が合併し、1日に「社団法人さいたま観光国際協会」が発足した。公益法人改革に対応すると同時に、組織統合で人材などを有効活用する。

 合併方式は、観光コンベンションビューローを存続団体とし、国際交流協会を吸収する。3月29日に理事会、総会を開き、新役員や新年度事業を決定する予定。事業の効率化を推進するが、両団体がこれまで進めてきた事業は原則として継続する方針。

 両団体の現行の構成は、観光コンベンションビューローが観光関係事業者を中心に約900会員、国際交流協会は市民団体や個人など約800会員となっている。

 合併効果については、観光振興の面で観光案内所での多言語サポートや日本文化を体験するツアーの充実などを挙げる。また、国際交流の面ではさいたま市の海外姉妹都市との交流促進など。組織運営面でも庶務部門などを効率化できるとしている。

 新団体の本部事務所は、観光コンベンションビューローの現本部事務所に置く。国際交流協会が運営し、国内外の市民に情報提供などを行っている国際交流センターは存続させる予定。

 合併後の新団体は、6月に開催予定の総会を経て、公益法人移行認定の手続きを開始する。

 
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