すしロボットメーカーの鈴茂器工(東京都練馬区)は4月20、21の両日、35回目となる恒例の製造実演展示会「スズモフェア2021」を東京都豊島区のサンシャインシティ文化会館で開いた。感染症対策を講じるため今回も昨年同様、事前予約制で開催されたが約300人の参加を集め、盛況のうち幕を閉じた。
宿泊施設や飲食業界関係者らを対象に、シャリ玉、おむすび、のり巻き、いなりずしの製造用ロボット・機器を中心に多彩な製品を展示した。
目玉は昨年の発売で、それまでの「シャリ弁ロボ」から名称変更した、ご飯盛り付け機「Fuwarica(ふわりか)」の最新型。Fuwaricaは、ボタンを押すだけで、温かいご飯を、いろいろな容器や器に盛り付ける。「あらゆる業態で、おいしいご飯を衛生的に、かつ、正確に盛り付けることから問い合わせが増えている」と同社。
当日は、非接触仕様で手をかざすだけで操作ができるFuwaricaも参考出品した。今後、製品化を検討するという。
併せて、ベーカリー袋開口機や、海外向けの新型の海苔(のり)巻きロボット、自動炊飯システムに加え、アールティ社提供の人型協働ロボットとコラボした展示も開催。鈴茂の海苔巻きロボットと連携し、実際に海苔巻きを製造するデモも実施した。
同フェアではロボット・機器だけでなく、シャリボックスなどの資材製品に加え、グループ会社であるセハージャパンの食中毒予防・ウイルス対策製品や、共同出展各社の関連製品なども展示した。
スズモフェアは今回の東京会場を皮切りに、5月以降も全国5会場で開かれる。
ご飯盛り付け機Fuwaricaの最新型
東京でのスズモフェアの様子