2016年11月にオープンした東京都墨田区にある「すみだ北斎美術館」は、浮世絵師・葛飾北斎が生まれた本所割下水(現在の墨田区北斎通り)付近にある北斎を中心とした作品を展示する美術館。22年4月現在で、北斎やその門人の作品、約1900点を所蔵し、企画展のテーマに合わせ順次公開している。
AURORA(常設展示室)では、各時期の代表作を実物大高精細レプリカで紹介するなど北斎の画業をたどることができる。ほかにも、今にも動きだしそうなほどリアルな北斎アトリエの再現模型や、タッチパネルを活用しゲーム感覚で北斎の作品を楽しめる展示など「見どころ満載」(同館)の美術館となっている。
また、インパクトのある美術館の外観は、著名建築家である妹島和世氏による設計。浮世絵作品の保存を考慮しながらも、訪れる人が気軽に立ち寄れる公園や地域と一体となったデザインが特徴という。
同館では、「新しい美術館の形として、さまざまな角度から北斎の魅力を伝えている」と話している。
北斎を中心とした作品を展示する(撮影・尾鷲陽介)