千葉県や経済団体などがつくる「ちばプロモーション協議会」(会長=堂本暁子・千葉県知事)は来年1〜3月、全県挙げての観光キャンペーン「早春ちばめぐり 房総発見伝春」を開催する。今年2〜4月に開いた「ちばデスティネーションキャンペーン(DC)」の成果を踏まえ、継続的な観光振興につなげる構えだ。
早春のキャンペーンは、今年9月に設立された同協議会が取り組む初の観光キャンペーンで、09年までの3年間にわたる観光プロモーション活動の一環。
「初詣めぐり」「酒蔵めぐり」「里山里海めぐり」など、「めぐり」を切り口に8つのテーマを展開し、各市町村や観光施設が実施する企画やイベントを紹介する。例えば「赤ちゃんめぐり」では、千葉県内に位置する多くの動物園にいる象や羊などの赤ちゃんに会いに行く。
また、今年20のメニューを設定し4千人以上が参加した体験イベント「ちば・たびマイスター」を来年も実施。今年好評だったメニューのほか、新たに大豆味噌作りや酒の仕込み体験など16メニューを用意する。
同県観光課観光プロモーション室の松本均室長は「東京に近いため、観光地として認知されてこなかった。DCによる観光振興への機運の高まりの中で、継続的に情報発信を行い、『観光地・千葉』のイメージを浸透させたい」と語り、DCの観光客入込数3千万人に相当する観光客の集客に意欲をみせる。
今後12月中旬に開く同キャンペーンのホームページで8つのめぐりを生かしたモデルルートを紹介するほか、県内で事業展開するバス会社の協力によるバスツアーの企画なども進める。