つなぎ温泉観光協会(岩手県盛岡市)はこのほど、湯守ホテル大観で「名物料理開発コンテスト」を開いた。昨年8月の豪雨で大きな被害を受けたつなぎ温泉の復興をアピールしようと、同温泉地で働く若手調理人18人が県産食材に腕によりをかけ創作料理20品を出品、温泉地を代表する新作の名物料理を目指し、競い合った。
近効の里山で採れたワラビやぜんまいの山菜、岩手短角牛や地鶏、県内沿岸部で採れたアワビ、カニなど豪華な海、山の幸をふんだんにつかった料理を同協会の佐藤義正会長、岩淵謙悦県商工労働観光部総括課長はじめ旅館女将や旅館料理長ら約20人が、盛り付け、食味や食感、ネーミング、オリジナリティーなどを審査した。
その結果、南部煎餅にひき肉とジャガイモに包んだ「盛岡コロッケ南部煎餅揚げ」を出品した、四季亭に勤めて2年の伊藤文香さん(22)が最優秀賞に輝き、賞金7万円と副賞が贈られた。
伊藤さんを指導した四季亭の女将林晶子さんは「試作品に何度も口出ししたかいがあった」と喜んだ。
この成果を誘客につなげ、7月の「御所湖まつり」までに各旅館・ホテル共通の名物料理にしたい考えだ。