島根県の物産や観光の首都圏でのPR拠点であるアンテナショップ「にほんばし島根館」(東京・日本橋)が10月21日、リニューアルオープンした。あいにくの雨模様にもかかわらず、リニューアルオープンを待ちわびた「島根ファン」が多数来店。石州和紙などの特産品を使った明るい雰囲気の店内で、海産物や菓子類などを手に取り、購入していた。
館内は、ユネスコの世界文化遺産に登録された伝統和紙「石州半紙」の流れをくむ石州和紙を天井から垂らして雲のイメージを演出したほか、壁面には特産の「石州瓦」「来待石」「クロマツ」を壁面に利用。
館内レイアウトでは、イベントスペースを拡大して、市町村や学校などが利用できるようにしたほか、店頭やイベントコーナー、商品陳棚など各所にディスプレイを配置し、観光情報や物産品の生産情報などを放映するようにした。また、県産業技術センターが開発した3次元イメージセンサーシステムに対応した映像設備も設置し、各種イベントなどで活用できるようにした。
リニューアル式典には安来市出身で、NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の原案者、武良布枝さんも出席。記念の鏡開き=写真=の前にあいさつした溝口善兵衛知事は「開館から7年経ち、毎年約15万人の人に来館してもらっている。リニューアルに伴い販売する物産品の数も増やした。首都圏での物産、観光PRの拠点として、ますますひいきにしてほしい」と述べた。
同館は03年11月にオープン。三越本店の向かいという立地の良さを生かして多くの利用者を集め、09年度末までに累計で約90万人が利用。飲食、旅券発行を含めた累計販売額は約31億円となっている。