はとバスは11日朝、入社2年目の新成人となるガイドの成人式を東京都大田区の本社で行った=写真。祝日である成人の日は業務で各自治体の式典に参加できないガイドがいるため、1962年から同社独自の式典を行ってきた。今年で52回目となる成人式には東日本大震災で大きな被害を受けた宮城、福島を含む1都14県出身の19人が晴れ着姿で式に参加した。
新成人ガイドが入社したのは東日本大震災直後の2011年3月。福島県出身の松川陽香さんは「東北からも客さまが多く来られる。みなさまを笑顔にできるようしっかり勉強したい」と語った。
先輩ガイドが添乗するバスに「お客さま」として乗った新成人たちは明治神宮を参拝。絵馬に「感謝を忘れない素敵な女性になれますように」「笑顔を増やしたい」など願いを書いた後、玉串奉納を済ませ、神社を後にした。
一行は東京湾クルーズ船「シンフォニー」に移動し、新成人以外の同期と合流。祝賀パーティーで新成人ガイドたちは、第1回式典から伝統行事として歌われている、二代目コロムビア・ローズさんの「二十歳」を熱唱した。