JR東日本グループのびゅうトラベルサービス(VTS)と日本航空(JAL)は19日、青森県への誘客を目的とした訪日旅行商品を発売する。青森県の協力を受け実現した。JALが提供する往復航空便と、JRグループ提供の列車、バス、宿泊を組み合わせた自由度の高い商品とすることで販売箇所となる台湾の旅行会社がアレンジしやすいのが特徴。東日本大震災以降落ち込みが続く訪日旅行需要の回復を狙う。
東北新幹線の新青森延伸1周年を記念した特別商品として発売する。商品名は「JAL×JRでらくらくアクセス、選べる青森満喫の旅」。台北(松山空港)午前9時45分発便を利用し、羽田空港経由で青森空港に午後4時35分に到着することから、夕食は青森市内でゆっくりと食べられるのが売り。青森県内観光を楽しんだ後、同県各駅からJRで東京駅に移動、東京泊、東京都内観光の後、復路は羽田空港から希望の航空便を利用する。
復路は2日目以降14日目まで設定可能なうえ、VTSによる現地観光の提供も可能。「台湾の旅行会社が独自性を持った商品造成ができるよう、現地観光はチョイス型とした」と両社。青森での宿泊だけでなく、北東北や、函館などの道南エリアでの宿泊も組み合わせられるようにした。
販売箇所は、JALの個人型旅行商品を販売する台湾の旅行会社15社。
同商品の利用者先着500人には、青森県から中国語繁体字版の青森観光パンフレットとリンゴジュースを特典として贈る。