東北や関東のバス会社などを傘下に持つみちのりホールディングス(HD)は、3月31日付で佐渡汽船が子会社になったと発表した。同社は「佐渡汽船の経営を支援し、佐渡と本土間の人流・物流の発展を通して地域社会に貢献していく」としている。
佐渡汽船はみちのりHDから12億円の出資を受けて子会社となった。これに伴い、みちのりHDの松本順代表取締役グループCEOが佐渡汽船の会長、湘南モノレール社長だった尾渡英生氏が社長に就任した。子会社化に際しては「全ての雇用を引き継ぐ」という。
観光・旅行事業については、(1)地域一体となった魅力的な旅行商品の開発を進める(2)具体的かつ効果的な施策を講じて、イベント参加者や観光客の取り扱いを増やす(3)レンタカーなど観光客の島内移動・周遊手段の利便性強化を図る―方針を打ち出した。
みちのりHDと佐渡汽船は新潟県、佐渡市、上越市と協定を締結し、航路の廃止や休止、減便などを行う場合は地元と協議することを確認した。