みなとまちの3大学、観光教育で連携協定


協定書を交わす、(写真右から)吉島神戸夙川学院大学長、木村勝彦長崎国際大副学長、柴田横浜商科大学長

協定書を交わす、(写真右から)吉島神戸夙川学院大学長、木村勝彦長崎国際大副学長、柴田横浜商科大学長

 神戸夙川学院大(神戸市、吉島一彦学長)と長崎国際大(長崎県佐世保市、安部直樹学長)、横浜商科大(横浜市、柴田悟一学長)は7日、神戸夙川学院大で教育や地域振興に関する協定「みなとまち大学連携協定」を結んだ。観光分野の教育組織を持つ3大学が連携、協力することで教育、研究活動の深化を図るとともに、立地する「みなとまち」の活性化や教育・文化活動に寄与したい考えだ。

 3大学はこれまで、全国高校生観光プランコンテスト「観光甲子園」の運営などで連携。さらに観光キャリア教育に関する共同事業を検討する中で、今回の協定締結を決めた。各大学とも観光分野に特化した大学間連携協定を結ぶのは初めて。

 協定初年度となる今年度は2つの部会を中心に活動。高大連携部会では観光甲子園の広報面の充実などに取り組み、応募プラン数を昨年より約50プラン多い200プランに増やすことを目指す。地域連携部会においては、地域の観光関連団体や観光事業者などを巻き込んでの専門的な人材の育成や職業人の学び直しについて、各大学のノウハウの共有や共通教育プログラムの開発などを進める。

 3大学が立地する横浜、神戸、佐世保は、クルーズ船が寄港することや外国人居住者が多いこと、県内に中華街があることなどの共通項がある一方で、港の利用の仕方や港町としてのあり方には違いがあり、その共通点や差異を生かした共同教育、研究活動が期待できる。

 今後は教育、研究面での相互交流や学生、教員の交流も進め、将来的には各地域でのインターンシップの実施や単位互換制度の構築なども実現したい考え。また港町に立地し、地元密着型の観光教育を行っている他の高等教育機関との連携も模索していくという。

協定書を交わす、(写真右から)吉島神戸夙川学院大学長、木村勝彦長崎国際大副学長、柴田横浜商科大学長
協定書を交わす、(写真右から)吉島神戸夙川学院大学長、木村勝彦長崎国際大副学長、柴田横浜商科大学長
 
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