宮城県内の旅館・ホテル女将らで組織する「みやぎおかみ会」(会長=阿部憲子・南三陸ホテル観洋女将)は1月19日、ホテルメトロポリタン仙台で新年講演会を開いた。日本銀行の大山慎介・仙台支店長が「東北経済の論点」と題して講演。例年、もてなしのスキルアップを図るサービス講習を行っているが、コロナ禍の状況から、経済を学ぶ内容に変更した。会員など50人余りが参加した。
大山氏は「東北の景気は、10月に持ち直しの動きが一服していたが、11、12月に一部、持ち直しの動きが見られる」と指摘。先行きの注目点として、「感染症の帰趨(きすう)」「自動車、半導体の供給制約」「国際商品市況の上昇とその影響」などを挙げた。
阿部会長は「東日本大震災から11年を迎えるとともに、コロナの発生から3年目を迎えている。私たちはその中で、失った以上に学んだものがある」と述べるとともに、経営の持続へ、先見性を養うことの重要性を強調した。
大山支店長(中央)と女将たち