ゆのくに天祥(石川県山代温泉、新滝徳次社長)はこのほど、自家源泉の掘削に成功し、利用を始めた。源泉名は「山代温泉ゆのくに天祥源泉」。大浴場3カ所と客室露天風呂で使用している。
来年6月に迎える創業50周年を記念して、昨年から同社敷地内で掘削工事を行っていた。
新しい温泉は温度54.4度の高温泉。ナトリウム・カルシウム—硫酸塩・塩化物系(療養泉)で、「肌をしっとりと潤わせる化粧水のようなタイプの泉質」(同社)。ペーハー値8.68のアルカリ性で、「石けんのような作用があり、肌の角質を溶かすのでツルツルする感じを得られる」(同)。
ほかに、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病などに効果があるという。
開湯式を11月19日、ゆのくに天祥第一駐車場で開催。源泉は同27日から、大浴場「悠幻の湯殿」「滝見の湯屋」「九谷の湯処」と、露天風呂付き客室20室で使用している。
同館で行われた開湯式