石川・山代温泉のゆのくに天祥(新滝徳次社長)は14日、企業の環境への取り組みに応じて金利優遇する「DBJ環境格付」を日本政策投資銀行(DBJ)から取得したと発表した。同社によると、県内では全業種を通じて初めて、また旅館・ホテル業としては北陸初(全国では2番目)となる。
同格付は企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選び、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、ユニークな融資メニュー。
天祥については、(1)従業員の環境改善提案を積極的に採用し実施するなど、日々の改善を通じた省エネ活動を推進している(2)省エネ計測監視設備の導入によるビルエネルギーシステムを構築し、水量や燃費消費量の“見える”化を徹底(3)関連施設の「ゆのくにの森」を通じて、加賀の伝統文化や自然環境の大切さを観光客に発信している──ことが評価された。
同社は「今回の登録を機に、環境負荷の低減目標達成に向けて、一層努力していきたい」と話している。