アクティバリューズ、宿泊施設向けアプリ「VERY」に新機能 フロント連絡をスマホへ通知


客室の固定電話が設置不要に

 観光分野のDXを推進するアクティバリューズ(東京都渋谷区)はこのほど、多くの旅館・ホテルが導入している旅ナカアプリ「VERY(ベリー)」に、新機能としてホテル内線電話機能をリリースすると発表した。6月から一部施設でトライアル運用を開始し、今年9月から正式に提供を開始する。宿泊客とホテルのフロントとのコミュニケーションがよりスムーズになるだけでなく、内線電話の維持費問題解消に貢献する。

 「VERY」は、同社が開発し宿泊施設と共に運営している旅ナカアプリ。Wi―Fiや大浴場、レストラン、付属施設などの館内案内から、周辺の観光情報の提供、レストランの順番待ち、アクティビティ・体験の予約、チケットの購入、交通の手配など、宿泊客が旅を満喫するためのさまざまな機能を備えている。

 今回提供するホテル内線電話は、「VERY」内の新機能として登場。宿泊客が専用のQRコードを読み取り「VERY」を起動すると、部屋番号が自動的にひもづけされる。トップ画面に表示される通話ボタンをタップすると、ホテルのフロントと無料通話ができるほか、ビデオ通話にも対応しているため状況説明の際に活用できる。連絡手段は電話以外にも対応しており、宿泊客は各連絡ツールの情報を事前登録しておくと、内線電話だけでなくSMS、メール、LINEなどでもホテルからのリマインド通知(客室清掃や食事時間案内など)を受け取れる。

 一方ホテル側には、同社が開発した多言語対応のホテルスタッフ向け接客専用アプリ「omotenashi(おもてなし)」も提供。宿泊者からの着信は同サービスで対応し、着信の対応状況、不在着信の履歴などをチーム全体で共有・管理できる。宿泊客からのリクエストを効率的に管理し、対応状況の可視化および業務・要件の明確化が実現する。

 同社によると、固定電話維持コストの大幅削減や、多様な手段によるスムーズな連絡の実現というメリットに加え、「VERY」の豊富な館内案内機能と合わせて運用することで、宿泊者だけで問題の自己解決が促進され、問い合わせ対応の削減も期待できるとしている。

 他サービスと同時に導入すると「VERY」のベーシック機能が無料になるキャンペーンも実施中。「VERY」のサービス詳細は公式サイト(https://talkappi.com/very/)から。

 
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