埼玉県秩父郡に本社を構えるバス会社「小鹿野観光バス」は、グループの旅行会社「ファイントラベル」とともに、地域密着型のバス旅行の提案を行っている。地元老人会のバス旅行では、1人ひとりを自宅まで送り届けるという徹底ぶり。「顧客の顔と住所はすべて把握している」(関口正明専務)というきめ細かなサービスが特徴だ。
今年3月には事務所を改装したが、その際に、旅行業務システムと貸切バス運行管理システムを新たに導入した。システムはアゼスタ(東京都中央区)が開発した「旅ネスプロ」と「バス快道(バスカイドウ)」だ。
旅ネスプロは、行程表から見積書の作成、売り上げ、顧客管理までを幅広く支援するもの。出発地から到着地までの移動地点を入力すれば、距離と時間を計算してコース表が自動的に完成する。同時に見積書、請求書、損益計算も提示。宿泊・観光・食事施設の基本情報や高速道路の料金、移動時間など、旅行コースを作成するうえで必要なあらゆるジャンルの全国データを収録する。
一方のバス快道は予約、変更、キャンセル、バス配車、乗務員割当などの日常業務をサポート。複数台のバスを管理するのに便利なバスごとに線引きをして表示する「線引き台帳」を採用。予約や配車、空き状況が一目で確認できる。運行指示書や運転日報なども簡単に作れる。
採用の決め手は、「他社製と比較したが、性能が確かなうえ、コストも安かったこと」と関口専務。「旅行業務システムと貸切バス運行システムはデータ連動しているので、運行指示書なども簡単に作れる。業務の効率化につながった」とも。さらに、「要望を出した段階ですぐにバージョンアップし対応してくれる」と話す。顧客の要望に真摯にこたえる同社の姿勢を最大限評価する。
この件についての問い合わせ先はアゼスタ(TEL03・3861・5706)。