文化・自然体験を予約できるサイト「アトラクティブ・ジャパン」を運営する地域ブランディング研究所(東京都台東区)は12日、着地型観光体験プログラムを提供する観光関連事業者や地域を表彰する第2回「アトラクティブ・ジャパン大賞」について、八ヶ岳アドベンチャーツアーズ(長野県茅野市)が受賞したと発表した。事務局が現地を訪れ、表彰式イベントを行う。
審査は、地域振興やエコツーリズム専門家の評価に加え、ブッキングデータの伸び率や口コミ評価、話題性、地域貢献度などの総合評価により決める。
八ヶ岳アドベンチャーツアーズは、八ヶ岳を最新のeバイク(スポーツ型電動アシスト付き自転車)で巡るサイクリングツアーが話題性や地域貢献性が高かったとして大賞を受賞。エリアの絶景ポイントをガイドが案内、給水には白樺湖の天然水を使用するなど、自然を満喫できるプログラムだ。
審査員からは「高原ならではの景観と写真撮影が強み」「地域の魅力を多様に見せることに成功している」と高く評価された。
地域アイデンティティ賞はつくる社(新潟県燕市)の「燕三条1dayガイドツアー鎚起(ついき)技術コース」に。
職人の鎚起技術が体験できるワークショップや資料館・工場見学を1日で巡るツアーで「地域の伝統産業を資源として活用することで、持続可能な地域づくりに観光が大きな役割を果たすことが証明された好事例」としている。
また、SDGs賞は津和野町観光協会(島根県津和野町)の「山岳ガイドと早朝登山 町を一望できる津和野城跡から愉しむ“つわの朝ごはん”」に贈られた。
山岳ガイドと朝登山、朝ごはんを楽しむプログラムで、津和野の歴史や自然を熟知したガイドとおしゃべりを楽しみながら、地域に伝わる自然や食文化を堪能できるモーニングツアー。
地域イノベーション賞は琴平バス(香川県琴平町)が受賞。オンライン観光の新たな進化を見いだした点が評価を得た。
八ヶ岳絶景サイクリングツアーの様子